アキレス腱断裂歩行治療、固定除去後患肢の痛みへのリハビリ法紹介

長野県飯田市でアキレス腱断裂の歩行治療を行っている、「パンダ先生」こと、いいだ整骨院の原です。今回はスノーボードで負傷した50代女性の症例です。治療後の痛みにもきくリハビリ方法も紹介致します。

来院までの経緯

2021年(R3年)2月7日 スノーボードをしていて負傷
8日 整形外科病院受診 手術を勧められる
9日 他の整形外科受診 同じ見解
13日 当院受診

3月13日 再診 固定除去し癒合状態を確認
女性で「がに股歩き(足先を45度外に向けた状態で歩く)」が難しいせいか(女性に多いが男性でもある)、癒合状態が少し遅い感じがするので、再固定(固定シーネは少し短かくして)し、もう2週間ほど固定期間を延長することにした。

そして2週間後に完全に固定除去した。

治療の様子

①来院時の固定は後側に簡易固定

②赤線部分が断裂部、内果と外果下部に内出血があり断裂部周囲に腫れ断裂部より上部にむくみが認められる。

電話連絡が9日にあり、病院での固定のままで歩いていているように指示(歩いている方がむくみの発生が少なく、むくみによる痛みが発生しないで済むから)(それにより、のちの経過もよい)

歩行用の固定をした。固定期間は4週間を予定している。固定直後より歩行を開始。この方から「スノボを今後もできますか?」と質問があった。もちろんスポーツ復帰はできます。スポーツ選手でも。で、リハビリを頑張ってやっていただきたいとお願いした。

リハビリは固定除去から行うのではなく「今です」「今からです」本当は受傷直後からです。

その1週間後歩行時の踵の痛みを訴えた電話あり。対処法としてこれらのトラブルの原因の多くがむくみによるものなので、現状をうかがうとデスクワークが長く、1日ほとんど座っているとのことむくみ改善のための下肢挙上を頻回に行うことふくらはぎ下部の部分をビール瓶などの上に置き30秒×3回ほど1日に何回も圧迫することをお願いした。

また、踵の保護として踵を包むようにテーピングする(ヒールカップ)を行うつま先を外側に向けて歩くよう指示。できれば踵の衝撃を防ぐための踵を保護するインソールを装用するようお願いした。炎症を抑えるためのアイシングもこれにより3日ほどで症状は軽快した。

リハビリ方法

◎リハビリは来院直後から。

断裂直後からアイシングを施すこと。2日か3日間 初めのうちは 1時間から2時間に1度 10分から15分間

◎治療、固定前でも、

患肢の指先を45度外向きにして踵荷重で歩行すること。むくみの予防のため1時間に5~10分下肢挙上を行うこと。
(仰向けに寝て、膝を少し曲げた状態で、踵を壁にあてた状態で)
(できる限り頻回に、できる限り長い時間)
足趾のにぎにぎ運動を1日1000回から2000回行うこと。座りっぱなしでいるのをなるべくやめること。

◎固定後は

1日トータルで1時間以上ウォーキングすること(もちろん患肢の指先を45度外向きにして踵荷重で歩行)むくみの予防のため1時間に5~10分下肢挙上を行うこと。(仰向けに寝て、膝を少し曲げた状態で、踵を壁にあてた状態で)足趾のにぎにぎ運動を1日1000回から2000回行うこと。座りっぱなしでいるのをなるべくやめること。

◎筋トレ  

患肢のもも(大腿部)の筋力強化運動をすること(前・内・外・後側)。

健肢の片足スクワット、片足カーフレイズ(必ず机などにつかまり行うこと)

腹筋運動、仰向きで寝て膝を立ててお腹の上に両手を乗せて、頭を両肩が軽く挙がる程度に上げる。

股関節の柔軟、ストレッチ(腹筋運動、股関節の運動はむくみ予防にも役立つ)腕立て伏せ、患肢を健肢に乗せて行う。

ふくらはぎ(下腿三頭筋)を収縮させてはいけないので(アキレス腱の癒合が悪くなる)ふくらはぎの筋力は低下する。その低下を防ぐために、運動した筋肉から出たメッセージ物質によって予防するためにも全身の筋トレが必要となる。

まとめ

今回言いたい事は、アキレス腱断裂歩行治療には、「むくみ」を防止するため、来院直後からリハビリを行うこと。動かなくなれば、むくみが発生し癒合・治癒が遅れます。だから歩行治療なのです。患者さんもスポーツ復帰ができるか心配しておりましたが、リハビリを行って頂ければすぐに復帰可能です。いいだ整骨院では、歩行治療中もリハビリのアドバイスも行っております。合わせて現在歩行治療中の方は、「リハビリ方法」を参考にしてください。その他不安などがございましたらお気軽にご相談下さい。

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