海外で負傷して搭乗直前ドクターストップがかかった症例

長野県飯田市でアキレス腱断裂保存治療、
アキレス腱断裂歩行治療を行っている、
「パンダ先生」こと、いいだ整骨院の原です。

今回は珍しいケースのため、早速ですが、患者さんの当院来院までの経緯になります。


29年7月21日 オーストリアでダンス中ジャンプして負傷
同日、病院へ。そこでは手術を薦められたが拒否しギプス固定

24日 空港へ。そこでドクターストップ。病院に行きギプスに割りを入れる

27日 便を変更し、ようやく帰国の途へ

28日 帰国

29日 来院


ギプス前側のセンターに割りが入っている。
弾力のあるギプスで、開くと足が抜けた。
割りを入れのにギプスカッターでなくハサミで行ったとのこと。

このような柔らかいギプスは初めて見た。
この方が体にいいし、外すのが楽でいい。

ギプス

ギプス

ロフストランドクラッチで足を着かずに。
松葉杖より楽でいいと私は思っている。

ロフストランドクラッチ

ロフストランドクラッチ

ギプス除去直後の状態
赤線が断裂部

右足首下の外側に皮下出血斑
足首周りはむくみが強い(皮下出血もあるので)

右足首下の外側に皮下出血斑

歩行開始。4週間の固定を予定している。

アキレス腱断裂歩行開始時の様子

今回注目すべき重要な点は、「なぜ空港でドクターストップがかかったか」です

ドクターストップがかかったのは「エコノミー症候群(=肺梗塞)」を危惧してのことだ。
長時間、座ったままだとふくらはぎなどのがむくみ、静脈内に血の塊ができ、
動き始めた時に、その塊が肺に流れていき、肺に詰まって、最悪の場合い死亡する恐れがある。

その上ギプスを巻いているとなおリスクが高くなる。
帰国前からLINEで連絡を取り合っていたのでギプスはやめるようにと連絡をしていたのだが
地元のドクターはギプス固定をしてしまった。

下肢ギプスの肺梗塞発症リスクは白人で1%で、
アジア人は4分の1程度だったが、日本人の発症がこの10年で倍になっているという。

そのため、空港のドクターは 肺梗塞のリスクが高いと判断したのだ。

ギプス除去直後の状態でもむくみが強い、
下肢挙上、踵荷重、足指のぎにを沢山行うようにお願いしていて、
実際やっていただいていたのだが、ギプス固定がむくみを作ってしまう。

以前、歩行療法開始後約2週間でハワイにいき現地で足の痛みを訴えられた方があったが
それも軽いエコノミー症候群だったと思われる。

アキレス腱断裂はむくみの対策が一番大切。

アキレス腱断裂は、「エコノミー症候群(=肺梗塞)」と関係があります。
正しく理解し、むくみ対策に努めたいと考えております。

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